犬の問題行動はどうして起こる?
「共にわんこを育てる」トリミングサロン
大阪府泉大津市にあるとりみんぐ処haloの代表、米良です。
わんちゃんが吠える、噛む、あちこちでおしっこをする——こういった行動は、実はわんちゃん自身が学習した結果なのです。
つまり、わんちゃんにとっては「普通の行動」なのですが、人間にとって困ることも多いですよね。では、「問題行動」とは何でしょう?
それは、人間にとって困る行動のこと。
そして、多くの問題行動は、知らないうちに飼い主さん自身がわんちゃんに学習させてしまっていることが多いのです!

犬は「ご褒美」で行動を覚える
わんちゃんにとって「ほめられること」は大きなご褒美。
でも、ご褒美とはおやつだけを指すわけではありません。
わんちゃんが「うれしい!」と感じるものすべてが、ご褒美になります。

例えば、「伏せ」を教えるときのことを考えてみましょう。
- わんちゃんが伏せをする
- 飼い主さんが「いい子!」と言っておやつを与えてほめる。
- 何度か繰り返すうちに、行動を覚える。
これは「正の強化」と呼ばれる学習のしくみです。
わんちゃんは未来を予測していたり、過去の経験を思い出しているわけではなく、行動のあとにご褒美が出てくるという事実だけを学習し繰りかえすようになるのです。
わんちゃんを擬人化せず、論理的考えることも大切です。
問題行動も「ご褒美」で強化される?
ここで、カーペットをかじるわんちゃんの話をしましょう。
ある飼い主さんが、愛犬がカーペットをかじるたびに「ダメー!」と言いながら抱き上げてサークルに入れていました。
さて、このわんちゃんにとって「ご褒美」は何でしょう?
- 飼い主さんが声をかけてくれる
- 抱っこしてもらえる
わんちゃんにとって、飼い主さんの注目は大きなご褒美です。
つまり、吠える行動のあとのご褒美(注目)によってかじる行動がどんどん増えてしまうのです。
問題行動をなくすには?
① 注目しない(無視する)
もし問題行動をしたあとに「注目」がもらえると、わんちゃんは「これをするとかまってもらえる!」と学習してしまいます。
そのため、やってほしくない行動には注目しないことが大切です。
- 見ない
- 話しかけない
- 叱らない
② 慌てない、走らない
例えば、インターホンが鳴ると犬が吠えるというケース。
このとき、飼い主さんが「誰か来た!」と慌てて走ると、わんちゃんにとっては楽しいことになるかもしれません。
この場合、わんちゃんのご褒美は「飼い主さんのリアクション」になります。
もし吠えてほしくないなら、落ち着いて行動することが大切です。
また、子犬の頃の「社会化期」に、さまざまな音に慣らしておくことも効果的です。
一度「インターホン=興奮するもの」と学んでしまうと、直すのはとても難しくなるからです。
③ そもそも経験させない
例えば、「カーペットをかじるのをやめさせたい」と思ったら、そもそもカーペットをかじる機会をなくすことが一番の近道です。
- わんちゃんが自由に遊べるスペースを作る
- 噛めるおもちゃを用意する
- 食べ物やコード類は届かない場所に置く
「ダメ!」と叱る前に、環境を整えることが大切です。
まとめ
犬の問題行動は、知らないうちに飼い主さんが学習させていることが多いのです。
- ほめる?無視する?ルールを決めよう!
- 「注目」はご褒美になり得る!
- 慌てず落ち着いて対応しよう!
- そもそも問題行動ができない環境を作ろう!
家族でルールを決め、楽しくわんちゃんと暮らしていきましょう!
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