緊急対応をペットセーバー講習で学ぶ

ちょうどいいを一緒に考える。

大阪府泉大津市にある子犬からと高齢犬専門店とりみんぐ処haloの米良です

先日、ペットセーバーセミナーに行ってきまして、がっつり勉強させて頂きました。

この子はこの日のパートナーです。

いやー、めちゃくちゃ為になった。

めちゃくちゃ為にはなったのですが…

行動とアウトプットをしなければ、この講習を受けた時間は全く意味のない時間になるなと感じました。

なので、少しアウトプットとhaloの対応をお伝えしておきます。

私は2部に渡って講習を受けました。

前半の1部は救急事案の処置や行動で犬の命を守る方法。

後半の2部は災害への予防または発生した時の対処。

まず、前半の講習では

・ショック

・てんかん発作

・パニックアタック

・突発性前庭疾患

・トリミングテーブルなどからの落下の状況予測とシミュレーション

の、救急的な事案においての行動と処置についてです。

これら全てトリミング中に起こりうることなんです。

トリミングテーブルの落下以外はご高齢に多いのはもちろんですが、子犬や成犬でも起こる可能性はあります。

正しく迅速に対応しなければ、命を守ってあげられません。

まず、ショックについてですが、

何らかの原因で、全身の血液循環が正常に行われず、急激な血圧低下や末梢循環不全、呼吸不全が起こること。

難しく書いてますが、どんな症状かと言いますと、

ぐったり。

意識朦朧。

皮膚や舌の色は青白くなる。

脈拍の低下

などです。

こうなった場合は早急に動物病院に搬送するなどを行わなければなりません。

低血糖でショック症状を起こすこともありますので、特にシニア犬の場合は朝ごはんを食べなかったなどがあった場合は、トリマーに伝えておくことも大切です。

犬のてんかん発作は前職の動物病院でのトリミング中に実際に発症してしまった子を見ています。

原因は様々ですが、脳神経系が関係する疾患です。

その子によって違いますが、主に以下のような症状になります。

1.全身がピーンと伸びて、後ろへひっくり返り足をバタつかせて痙攣します。

2.この時瞳孔は開き意識を消失します。

3.徐々に痙攣が治まってくると、意識を朦朧とさせてフラフラと歩いたりし始めます。

 

この時に大事なのが近くにいる自分たちが噛まれたり、怪我をしないこと。

不用意に近づいて触ろうとすると意識が朦朧としている犬は理由もわからず噛んでしまったり暴れたりしてしまう可能性があります。

そして、犬も怪我をさせないような態勢を整えること。

飼い主や周りの人がパニックにならずに冷静に対処することが重要です。

発作が起こる前には前兆があったりしますので、次に起こった時にすぐ対処ができるよう、発作の前の行動や飼い主がしたこと、発作が続いた時間などを記録しておくと良いでしょう。

パニックアタックはその名の通り、恐怖などでパニックに陥り、興奮や噛む、逃げるなどの症状です。

トリミングや病院がめちゃくちゃ怖い子はパニックになることもあります。

犬が怖がらない施術をすることはもちろんですが、飼い主が子犬の頃に色々な環境に慣らすことによって予防することもできます。

できれば社会化期に色々な場所に行ったり、人に可愛がってもらったり、トレーニングやトリミングの練習を行いましょう。

動物病院に対して良い印象を与えたいという場合は大好きなごほうびを持っていき、獣医師さんにあげてもらうなどをすると効果的です。

突発性前庭疾患は三半規管につながっている前庭神経に異常が生じた時に起こります。

平衡感覚をつかさどっている神経ですので、真っ直ぐ歩けなくなります。

頭が傾く。

つまずく。

覇気がない。

ぐるぐる回る。

嘔吐。

目が細く揺れる(眼振)

などの症状が出ます。

フラフラと歩いたりするので、ぶつかったり転倒による怪我を防ぐ必要があります。

すべらない場所やサークルやケージに入れてあげると、怪我のリスクを減らせます。

トリミングに来てくれた子が以上のような症状に陥った場合に、haloが行う具体的な行動としては、

急を要する症状であれば、すぐ近くのいずみおおつ動物病院へ搬送します。

飼い主様と一緒にトリミングをしている場合であれば、飼い主さまと一緒に病院へ駆け込みます。

お預かりの場合はまずは病院へ搬送した後にご連絡をします。

状況に応じて変えていきますが、急を要しないと判断した場合は、できうる応急的な処置をさせて頂いた上で飼い主様へご連絡をさせて頂きます。

ご高齢のわんこのトリミングをする機会もこれから増えていくかと思いますのでこのようなリスクも高くなります。

その時に最善の行動が出来るように、飼い主様と事前にしっかりとコミュニケーションをしながら素早く行動に移せたらと思います。

後半で学んだ防災については、地震などの被災にあった場合にお預かりしている愛犬とどこに避難しているか、どのような行動をするのかをこれから具体的にまとめて、皆さまに共有しようと考えています。

より安全で安心してご利用頂くためにこれからも知識をアップデート&アウトプットしていきます!