腸内細菌叢(腸内フローラ)の話し。
ちょうどいいを一緒に考える
大阪府泉大津市にある子犬からと高齢犬専門店とりみんぐ処haloの代表、米良です。
いつも当ブログをお読み頂きありがとうございます!
そして初めてましての方はようこそいらっしゃいました!
さて、今日もペットフーディストの会報誌から面白い記事をご紹介します。
腸内フローラと短鎖脂肪酸
今回は腸内細菌についてです。
最近の研究で腸内細菌の重要性がどんどん解明されてきていますよね。
腸内細菌はその名の通り腸内にいるたくさんの細菌たちのこと。
・身体に良いとされているのが「善玉菌」
・悪い影響を及ぼすものが「悪玉菌」
・その時々によって活動が変わる「日和見菌」
必ずしも善玉菌だけがあれば良いというわけではなく腸内フローラと言って、色々な種類の細菌がお花畑のように腸内で住み分けして、それぞれがお仕事をしてます。
腸内フローラの働きとして、ビタミンの合成や短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)の生成があります。
この短鎖脂肪酸は食物繊維の発酵により生成されます。
短鎖脂肪酸の主な働きは
- 腸管内のphを低く維持し病原菌の増殖を抑える
- 上皮細胞増殖のエネルギー源
- アレルギー抑制
が挙げられます。
腸内フローラは食事によって変化する。
腸内フローラの身体への影響は身体能力にも及ぶと言われています。
例えば、マラソンが得意な人と短距離が得意な人とではそれぞれ共通した腸内フローラ見られたそうです。
腸内細菌たちが私たちの運動能力まで決定しているとしたら面白いですよね。
もしくは、行う運動によって腸内フローラが変化するのかもしれません。
そして、腸内フローラは食事によっても変化することがわかっています。
例えばこんな実験があります。
健康なヒトの大人に半年間、高脂肪食と低脂肪食をそれぞれ食べ続けるとどうなるか?という実験です。
高脂肪食を半年間食べ続けた場合。
→悪玉菌が増加+短鎖脂肪酸の産生量減少
低脂肪食を半年間食べ続けた場合。
→短鎖脂肪酸の産生により善玉菌が増加
腸内細菌のバランスが変化したことによる影響です。
犬への実験で、赤みの肉主体の生食(高タンパク質、低炭水化物、低食物繊維)を1年間与え続けると、悪玉菌が増えましたがこの悪玉菌がタンパク質から短鎖脂肪酸を産生するものだったとのことです。
要するに身体に必要な短鎖脂肪酸をタンパク質が多い食事でも生産出来るような腸内フローラに変化した、というわけです。
しかし、健康に良いか悪いかはまた別問題です。
その後の健康に関しては、長期的な実験が必要とのこと。
食性を理解する。
腸内細菌は日々研究が続けられていて、その実態が明るみになっていくたびに、動物へ多大な影響を及ぼしていることがわかってきています。
やはり、身体は毎日の食事で作られているのだと実感しますね。
その種の食生も理解する必要がありそうです。
人は雑食性。
犬は肉食寄りの雑食性。
猫は肉食性。
と言われてますよね。
長い年月をかけて変化し、今に至ります。
犬は人と長い年月を共にしたからこそ、雑食になったと言われてますよね。
であれば、野菜や穀物なんかも食べてたのでは?
なんて推測もできるわけです。
その理由として、炭水化物からちゃんと短鎖脂肪酸を産生し、善玉菌を増やしています。
では、あなたのそのフードはどのようにして選びましたか?
流行りに流されないよう知識を付けて情報に振り回されないようにしましょう!
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