また働き始める編
「ちょうどいいを一緒に考える。」
皆さんこんにちは。とりみんぐ処haloの米良です。
気が付けば6月も半ば。
梅雨の時期ですが、まだ晴れてる日も多く真夏のような暑さの日があったりしますね。
お店に私しかいない時は経費削減のためにエアコンを我慢してしまいがちです。
改めて考えれば、エアコンを付けない代わりにお茶をめっちゃ飲むのであまり意味のない我慢な気もします。
あぁ、私がお金もちならばエアコンの効いた部屋で優雅にお茶を飲んでいられるのに…。
世の中は不公平なのでしょうか…。
冗談はさておき、前回の続きに参りましょう!
さて、友人から自分の働いてるトリミングサロンに来ないか?との誘いがあった私ですが、そのお言葉に甘えて働かせて貰うことになったのです。
職場は西宮の苦楽園駅から徒歩15分ほどの所にありました。
当時の私は、何にも知らない若造だったので、この辺りには私とは全く別の世界の方たちが多く住んでいる場所であることなど知るよしもなかったのです。
働き始めた私ですが、そこで最初に覚えることは送迎のお手伝いからでした。先輩トリマーさんに教えてもらいながら道を覚えていくのです。
そんなある日、山手の方に送迎に行くということで、先輩トリマーに付いていくことになったのですが、そこで私はとてつもない光景を目の当たりにしたのです。
ダルメシアン柄の軽自動車のエンジンをウンウンとうならせながら急な坂道を走っていくと、だんだんと様子が変わっていくことに気づき始めます。
…ん?
なんかすごくお家が大きいな…
って、えぇぇ!!!
敷地内にテ、テ、テニスコートだとぉ!?
い、家やんな?
施設ちゃうよな?
周りを見ると、同じぐらいの大きさの住宅が並んでいてとても静かな住宅街です。
私はこの時に知ったのです。
世界は広いと…。
まだまだ知らない世界があるのだと。
そんな衝撃から少し経ち、覚えることに必死だった私ですが、少しずつ余裕が出てきました。
今まで目の前しか見えなかったことがだんだんと周りの状況も見えるようになり、ある時気づいたのです。
(なんかあんまり雰囲気がよくないな…。)
なんの雰囲気かと言いますと…
そう…人間関係です。
私たちトリマーやトレーナーさんたちは仲が良く、先輩や同僚もとても優しい方たちでした。
どこの関係がよろしくないかと言いますと、トリミングサロンのオーナーとトリマーを含めたスタッフたちでした。
今、考えるとそれって壊滅的ですよね。
経営は自分の理念や想い、目指すべき目標をスタッフと共有し、共に歩んでいかなければうまくはいかないと思っています。
もしかしたら、話し合いや接点が少なすぎたのかもしれないですね。
私は、入ったばかりの新人ですのでオーナーとは何かと話すこともあり関係も良好だったのですが、サロンの想いや目標を聞いたことはありませんでした。
先輩スタッフとは話しているところをほとんど見たことがないので、おそらくオーナーと同じ想いを共有してはいなかったのだと思います。
そしてある日、ついに友人と先輩が退職したのです。
「おま…やめるんかーい!」
思わず友人にはツッコみましたが、無情にも去っていきました。
理由は聞いてませんが、あまり居心地が良くなかったのでしよう。
(そんなとこに誘うなよ…)
友人とは仲が良いのでいつかあの時の文句を言ってやろうと思います。
そんな悲しい出来事もありましたが、嬉しいことについに私に後輩ができたのです。
不思議な子でしたが、みんなで可愛がっていました。
それから半年程経ち、私もずいぶん慣れてきた頃です。
突然、かわいがっていた後輩の子が退職することになったのです。
仕事が遅いとかの理由で、半ば辞めさせられたような形でした。オーナーとのそりも合わなかったようですが…。
それに納得のいかなかった私は、オーナーと口論になりそのまま私自身も退職することになってしまいました。
今考えると経営のことなど何もわかっていない若造が一時の感情で起こした出来事だと思います。
しかし、ずっとそこで働きたいとは思えなかったのは事実です。
反省をすることも多くありましたが、今思えばそこでの経験も今の自分にはなくてはならないことだったのでしょう…
自分に関わってくれてる人たちを大切にしようという想いが芽生たように思います。
そんなこんなで、またまたトリミングのお仕事を退職することになった私。
ほんと甲斐性ナシですよね…。
これからどうなっていくのでしょうか。
つづく。