わんこが我慢してること、気づいてあげてますか?

犬はとても人に優しい

「共に愛犬を育む」トリミングサロン

大阪府泉大津市にあるとりみんぐ処haloの代表、米良です。

犬って、本当に人に優しい動物ですよね。

たとえば…ライオンやシカ、ネズミにいきなり触ろうなんて、ふつうは思いません。でも、犬にはどうでしょう?

初対面でも、つい頭をなでたり、足を拭いたり、爪を切ったり…。
当たり前のように触れてしまっていませんか?

でもそれって、本当は「当たり前」じゃないんです。


動物園ではやらないことを、犬にはやっている?

動物園の動物たちは、「ハズバンダリートレーニング」という方法で、少しずつ慣らしながらお手入れをしています。
動物にストレスや恐怖を与えないように工夫されていて、無理やり押さえつけたりはしません。

でも、犬に対してはどうでしょう?

「噛まないのが当たり前」と思って、いきなり爪を切ったり、ブラシをかけたりしていませんか?

もしかしたら、そのブラシ…痛いのかもしれません。
爪切りだって、「いきなりそんなの使われても、知らないよ!」って思っているかもしれません。


わんこは、ちゃんと伝えてくれている

犬は話せないけど、ちゃんとサインを出してくれています。

  • ブラシを見て逃げる
  • 足を触ろうとするとよける
  • お手入れ中にペロペロ舐めてくる

こんな行動は、もしかすると「やめてほしいな」「怖いよ」「ちょっと嫌かも…」っていうサインかもしれません。

そのサインに気づかないまま、無理に続けてしまうと…。
犬は我慢を重ね、やがてブラシやトリミングが大嫌いになってしまいます。
最終的には「噛む」ことでしか伝えられなくなる子もいます。


「噛む=悪い子」ではない

噛むのは、犬が「嫌だよ」「怖いよ」と精いっぱい伝えているサイン。
決して「悪い子」だからじゃありません。
ちゃんと前から、あなたに伝えてくれていたんです。


わんこの気持ちに寄りそって

わんこをちゃんと理解して、お互いに安心できる関係をつくっていくこと。
それが、本当の信頼関係の第一歩です。

「うちの子、なんでこんな反応するんだろう?」と感じたら、ぜひ行動の意味を考えてみてください。

毎日のお手入れも、「怖いこと」じゃなくて「安心できる時間」になるように。
少しずつ、やさしく寄りそっていきましょう。