トリマーの悩みを解決できた話。

ちょうどいいを一緒に考える。

大阪府泉大津市にある子犬からと高齢犬専門店とりみんぐ処haloの米良です。

私は常々思うのです。

なぜ人には腕が2本しかないのか…と。

きっと、これ以上増えたら増えたで不都合があるから神様は2本だけしか腕を作らなかったのかもしれませんが、 それにしてもあと2本…合計4本の腕があればどれだけ助かることでしょう。

腕が4本あれば、スマホを見ながらごはんを食べられるし、漫画を見ながらお尻を掻くこともできる!

なんて素晴らしいんだ!

・・・・。

神様が腕を2本にした理由、なんとなくわかった気がする…。

いやいや!

そうじゃないんです。

私の仕事はトリマーなわけですが、

何度「もう1本でもいいから腕が欲しい」と思ったことか…!

私は、こほうびをあげながら行うトリミングを基本的なスタイルにしているわけです。

なんでかって?

過去のブログを読み漁ってください。

っていうのはなんか冷たいので、ちょっと説明しますと、

トリミングはわんこにとっては意味がわからない行為だということを前提にしてます。

わんこにとってはシャンプーや爪切りは意味不明な行為だということです。

「綺麗にしたい」、「清潔にしたい」、「爪が尖って痛い」…などなどは全て人間目線な理由なわけです。

もちろん、清潔にすることや爪を切ることはわんこの生活の質を上げるためには必要不可欠なことです。

じゃあ、その不可欠なトリミングをわんこにとっても「意味があるもの=楽しい」にしてあげたいんです。

だから、子犬からトリミング練習をして楽しく来られるように、ごほうびを使いながらトリミングに意味をもたせるような方法で行ってます。

脱線しましたが、簡単に説明するとそんな感じです。

さて、本題の「腕4本欲しいよ問題」ですが、なぜ私がそんなに腕を切望しているかと申しますと、

先ほどの「ごほうび」がキーになるんです。

想像してみてください。

ご自分のわんこがトリミングされている場面…。

おそらくトリマーさんは落下防止や急な動きに対応するために、常にどちからの手をわんこに添えたり掴んでいるはずです。

そして、もう片方の手はブラシを持ったり、ハサミを持ったり…。

では、ごほうびはいつあげるん?

てなりますよね。

そうです。

一旦、作業を止めてごほうびをあげるわけです。

そういうごほうびのあげ方も必要ではあるのですが、テーブルの上や作業に対して良い感情や印象にするためにはごほうびをあげながら行うのがとっても効果的なんです。

ってなってくると、ほら…。

腕が足りませんよね。

どうしよう…。

私は考えました。

「そうだ! 飼い主さまに手伝ってもらったら解決するやん!」

というわけで、そんなお店を作りました。

その様子がこちら。

旦那さまと奥様が来てくださり、ごほうびをあげるお手伝いをしてくださっています。

わんこの緊張感は一気に和らいでとても楽しそう。

そして、その場は笑顔や笑い声でいっぱいでした。

愛犬がどんな様子なのか。

トリミングってどんな風にしているのか。

がわかるので、飼い主さまの安心にも繋がります。

お店のコンセプトの「みんなにとってちょうどいい場所」になっているような気がして、とても嬉しい気持ちになりました。

トリミングは一緒に通うもの。

というような常識が増えていくといいですね。