想いやビジョン
みなさんこんにちは。
大阪の泉大津にあるhaloというトリミングサロンです。
私は代表の米良と申します。
haloの想いやビジョンをお伝えできたらと思いブログに書くことにしました。
動画にもしてみましたが、どちらも同じ文章なので、見やすい方でどうぞ。
早速ですが、haloは子犬からと高齢犬専門の飼い主様参加型トリミングサロンになります。
コンセプトは「ちょうどいいを一緒に考える。」
飼い主様参加型サロンはあんまりないと思うし、ましてや子犬からと高齢犬だけなんて正直ニッチすぎると自分でも思います。
私自身、初の試みですのでどうなるのかわかりません。
けれど、なぜそのようなトリミングサロンにしたのか?
その理由や想いを聞いていってもらえると嬉しいです。
まず、なぜ子犬からなのか?
トリミングサロンがこんなことを言ってもいいのかわかりませんが、haloではわんこをキレイに可愛くすることだけが最終目的ではありません。
飼い主様にもわんこにとっても快適で、なんだかちょうどいいなぁって思える暮らしのお手伝いをすることが目的です。
ちょっとわかりにくいですよね。
私自身の考えですが、正直わんこにとって、トリミングって多分迷惑なんじゃないなって思うんです。
爪を切られて、バリカンされて、シャンプーにカット・・・
長ければ、3時間以上も立ってなきゃいけません。
例えると、わんこは人間で言うと3歳くらいって言いますよね。(これもナンセンスな対比なように感じますが)
3歳の子供が3時間も立ちっぱなしで、意味もわからないまま爪を切られ、お風呂に入れられ、ヘアカットされるようなものになっちゃいますよね。
そんな想像をするとなんかちょっと違和感を感じませんか。
でもなぜ、それを犬にはしてもいいんでしょうか?
haloでは、わんこにとってトリミングを意味のある行為にできたらと考えています。
わんこにとっての意味って?
そんなに難しく考える必要はありません。
トリミングができるだけ苦ではなく楽しいことだという意味にしたいのです。
それを行うには子犬から少しずつステップアップすること。
極端な例かも知れませんが、人だっていきなり25mプールを泳げって言われて放り込まれることはないですよね。
おそらく小学校1年生くらいからすこーしずつ泳ぐ練習を始めていくと思います。
まずは水が怖くないように膝上くらいで歩いたり、水のかけあいで遊んだりします。
わんこも同じようにして、まずは場所から慣れていって少しずつ爪の練習をしたり、ブラシの練習を行うのです。
飼い主様にお手伝いしてもらいながら。
慣れてもらう前にトリミングを行うと、恐怖を覚えるわんこもいます。
そのまま続けていると、我慢を重ねたわんこの感情が爆発して人を噛むような問題行動を引き起こす可能性もあります。
もちろん、それだけが原因ではないことも多く、できれば社会化期といわれる2ヶ月齢から4ヶ月齢の間にどれだけ色々な環境に慣れさせることができたかということも重要です。
haloではその社会に慣れるためのお手伝いができればと考えています。
トリミングの練習は行動学を駆使して行いますが、その際にごほうびなども利用します。
飼い主様には頑張っている愛犬を褒めてもらったり、タイミングを見てごほうびを与えてもらいます。
笑顔いっぱいの楽しい時間になること間違いなしですよ。
では、次になぜ高齢犬からは受けるのか?
それは、責任を果たしたいからです。
ご高齢になったわんこは命のリスクなどからトリミングのお断りをされるケースも多くあります。前職の動物病院でもそういった子が多く来られました。
私は決してそのサロンさんが悪いとは思いません。
正直、今のトリミングの料金設定ではリスクを考えた時に割に合わないですし、経営をしなければならないので、慈善事業のようなことはできませんよね。
途中でわんこが意識を失ってしまった時を想定してみましょう。
他のわんこたちのトリミングを中断して病院に駆けつけなければいけません。
おそらく半日からその日1日はその子につきっきりになるでしょう。
しかし、そんな時間を取れる余裕はないのです。お店にはたくさんのわんこがいてトリミングされるのを待っています。
そして何より、自分のトリミングの際にわんこに亡くなって欲しくないのです。
精神的にもつらいから。
その一番の原因がトリマーには余裕がないことだと思っています。
料金の単価は一昔前から比べれば上がってきましたが、人を雇うとカツカツです。
なので、多くのわんこを受け入れなければ経営が立ち行きません。
多くの場合福利厚生はなく、手取りもびっくりするくらい低いです。
しかも、動き回るわんこを怪我させないように、テーブルから落下させないように神経をすり減らしながら仕事をしています。
大切な命を預かる仕事でもあるわけです。
きつい仕事の割には手取りが少なく、休みの日には勉強などをする余裕もなくなっていきます。
そうすると、どうなるのか?
離職です。トリマー自体を辞めてしまうのです。
他の仕事をした方がよっぽど稼げるし、生活も安定させられます。
結果、これは悪循環になって飼い主様にも影響してしまいます。
先ほどお伝えしたように、トリミングサロンには余裕がありません。任せられる人材がいないからです。
新人を雇っては辞め、雇っては辞め・・・の繰り返しです。
おのずと技術を持つベテランを育てることができなくなります。
結果、リスクの高いご高齢のわんこのトリミングを受け入れられなくなり、飼い主様が途方に暮れてしまいます。
そんな状態のこの業界をどうにかしたいという責任です。
では、ご高齢のわんちゃんのトリミングの方法についてですが、お家によって環境は様々で、飼い主さまが求めるものも変わっていきます。
しかし、飼い主さまが求めることがわんこにとって大きな負担になることもあります。
haloはそこをしっかりと見極めわんこと飼い主さま両方にとってのちょうどいいをご提案したいと考えています。
成犬は受けてくれないの?ってことですが、基本的にお断りしています。
オールレンジに何でもしてしまうと、haloの想いを形にできないと考えたからです。
haloができる範囲の中で最高のサービスを提供できたらと考えています。
最後に、haloの目指すビジョンです。
それは、あらゆる生命がちょうどいいなぁて思える社会にすること。
世の中には誰かの生命を傷つけ、苦しめる代わりに豊かな暮らしを享受している人も多くいます。
自分だけが良いのではなく、他の生命にとってもちょうどいいを目指したいと考えています。
その中でhaloができることは「わんこと人のちょうどいい」を考え、行うこと。
1人でじゃなく、いろんな人を巻き込んで。
きっとみんながわんこのことをもっと知るだけで私たちの暮らし方はぐーんと楽しく豊かになるんじゃないかと思っています。
私には電車や飲食店などの公共の場でもわんこを連れて歩ける世の中したいという夢があります。
もちろん動物が苦手な人の配慮をしつつですが。
それを実現するためには私を含めた飼い主みんながしつけやトレーニング、犬種についてもっと深く理解することが必要です。
そうすれば、わんこが好きな人が増えて 人と犬がもっと豊かに暮らせる社会になるんじゃないかと思っています。
だから、haloではわんこを愛する皆さんと一緒に学び、その知識を広めていきたいのです。
その活動範囲を少しずつ広げていき、様々な生命のちょうどいいを考えられる社会にしたいと思っています。
とても長くなりましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
みなさんとわんこの生活がより豊かで楽しくなるよう願っております。