みなさん、こんにちは。とりみんぐ処haloの米良です。
今回は、まさに「社会化期」真っ只中!元気いっぱいのトイプードルの子犬さんの、トリミング準備レッスン(4回目)のお話です。
準備レッスンも4回目となると、場所や私(トリマー)にはすっかり慣れっこ。「ここは楽しい場所だ!」とわかってくれたのか、明らかに気を遣っていない、リラックスした(というより、自由すぎる?)姿を見せてくれるようになりました。
子犬さんはひたすら体力がありますし、目に入るもの何でもおもちゃになっちゃう時期ですよね。

▲ 場所にもすっかり慣れて、テーブルの上でもへっちゃらです!
🐾 まずはテーブルの上で「緊張チェック」
今回のレッスンの目標は、トリミングテーブルに乗って「お顔のカット」への反応を見ること。そして、「ここは怖くないよ」ということを知ってもらうことです。
まずは、テーブルの上でおやつやフードが食べられるかを確認します。
実はこれ、わんこの「緊張の指標」になるんです。極度に緊張したり怖がったりしていると、大好きなはずのおやつも喉を通りません。

▲ 私の手から上手におやつを食べてくれました!
結果は……全く問題なくモグモグ!緊張感はかなり低い状態でスタートできました。
🐾 ハサミもお顔のカットも、全部「遊び」!
緊張がないのは素晴らしいことなのですが、今度は別の問題が発生します(笑)。
そう、テーブルの上でも「遊びたい!」が止まらないのです。
今は何でもカミカミしたい時期。私の手も当然おもちゃの対象になり、子犬あるあるの「甘噛み」も多い時期です。
試しにお顔のカットの練習としてハサミを近づけてみると……案の定、ハサミに向かって遊びに来てしまいます。

▲ 「あ!新しいおもちゃだ!」とハサミに興味津々。
安全のために少しお顔を持とうとしても、じっとできず、私の手で遊ぼうとしてくれます。

▲ お顔を持っても、じっとできずに遊んできます。
綺麗に仕上げるために、無理に押さえつける?
こういう時、トリマーとしてどうするべきか。
「動かないようにしっかりと押さえつけて、綺麗にカットを仕上げる」
……実はこれ、haloでは絶対にやらないことです。
なぜなら、社会化期の子犬はスポンジのように吸収力が高く、「嫌なこと・怖いこと」も一瞬で覚えてしまうからです。ここで無理やり押さえつけてハサミを入れれば、「テーブルの上は怖い」「ハサミは嫌なもの」という記憶が一生残ってしまうかもしれません。
💡 SNSで見かける「ボサボサなパピー」の裏側
SNSなどで、「パピーの初めてのトリミング、ボサボサで可愛くならなかった…」といった投稿をよく見かけます。
飼い主さまとしては「せっかくプロにお願いしたのに」とがっかりしてしまうお気持ち、とてもよく分かります。
でも、逆に言えば、そのボサボサは「あえて綺麗に仕上げなかった」という、プロとしての判断かもしれません。
「これ以上無理をさせるとトラウマになってしまうから、今日はここまでにしよう」
そうやって、目の前の可愛さよりも、その子のこれからの長い人生(犬生)の負担を減らすことを選んでくれたのだと思います。
お迎えの時に、「今日はこれ以上やると嫌いになりそうだったので、お顔のカットは途中でやめました」と、その理由をきちんと伝えてくれるトリマーさんなら「大当たり」です!
その方は間違いなく、わんこの未来を真剣に考えてくれる素敵なトリマーさんですよ。
今日、完璧にまん丸の綺麗なお顔に仕上げることよりも、ずっと大切なことがあります。
それは、将来にわたってずっと続いていくトリミングに、
この子がどれだけ「気楽に、楽しみに」通えるかということ。
「ハサミはおもちゃじゃないんだよ〜」と根気よく伝えながら、少しでもできたら大げさに褒める。今日できることの少し手前で終わる。
時間はかかるかもしれません。でも、その小さな積み重ねが、この子の穏やかな未来をつくると信じています。
これからの成長が、ますます楽しみですね!
